あろ まろ
うちには今猫が2匹+1匹います。ごはんは魚を使ったものをあげています。
人間側の都合で鳥・哺乳類が犠牲になったものはあげたくない、
でも猫は肉食動物だからベジを押しつけることもしたくない、
というわけで魚には申し訳ないけれど、妥協点が魚フードでした。
ただ魚だけのものってなかなかなくて限られてくるのですが、その中でも
ペットフードの中では品質を考えている方かな、というものを選んでいるつもりです。
最近はそれに米のとぎ汁乳酸菌液を混ぜてあげています。
というわけで特に手作り食を考えたこともなかったし、
猫の手作り食は難しいとなんとなく思っていたので現状維持でいいやと思っていました。

ところが最近犬の手作り食をされている方のお話を聞いたのと、
猫のワクチンやらなんやらで動物病院絡みの些細な悩みがあったので
ネットでいろいろ検索してみたら、「薬を処方しない、手術をしない、ワクチンを接種
しない」方針で食事療法などをすすめ、体質改善、自然治癒力アップを目指す
動物病院の先生がいらっしゃると知り、手作り食の本もいろいろ出されているので
興味が出て『ネコに手作りごはん』須崎恭彦著 を買ってみました。
ペラペラの本かな、と思っていたら結構分厚くて内容も充実しています。
この須崎先生が食事の大切さに気づかれたのは、なんとご自身が
マクロビオティックのリマ・クッキングスクールに通われたり、半断食道場へ行かれたり
されたことがきっかけだそうです。
本の中には、「ネコはベジタリアンにはなれない」と私のわずかな期待を打ち砕くようなこと
も書かれているし、レシピにはもちろんお肉が入っています。
ただ、「キャットフードの現実」という章で、畜産業者の話も取り上げられていて、
それを読むと畜産業のひどい部分も見えてくるので、
ネコ好きでこれを読まれた方の中には、気づいてくれる人がいるかもしれません。
猫を飼っている時点で完全ビーガンになるのは難しく、
矛盾しているといえばそうなのですが人間だけでもベジになれるかもしれない。
少し引用します。
須崎:人間用でもネコ用でも、家畜の肥育について断片的な知識で不安が多いのですが、
どんな風に育てられているのですか?
プロ:成長促進や肥育のホルモン剤、病気を防ぐ抗生物質、害虫を防ぐ殺虫剤など、数々の
薬品を与えられています。私の印象とおいては、「元気な子を育てる」というよりは、
「死なないように生きながらえさせている」というケースが多いです。これらの薬品
は、食肉として出荷する直前の一定期間、投与禁止となります。これは法律上定め
られていることで、検査時に、これらの薬品が基準値以上残っているものは不合格
になります。これらの食品基準からはずれた肉がペット用のフードに利用されている
のでは?という話があるようですが、これも実際のところはわかりません。しかし
「絶対にない、とは言い切れない」というのが正確なところです。
(中略)
須崎:いわゆる4Dミート(「死亡した」「死にかけている」「病気の」「負傷した」をそれ
ぞれ表す英語の頭文字Dを4つ並べ、それら家畜の肉は「4Dミート」と分類されてい
る。当然人間の食肉としては、不合格)がペットフードに使われているという噂が
ありますが、あの話は本当なのでしょうか?
プロ:正直なところ、私たちにはわかりません。というのも、屠畜場で発生した皮や頭、
骨、血液、尿、糞便、毛、膿汁、腫瘍などを引きとって処理してくれる会社があるの
ですが、そこから先、どうなっているかは、実際のところわかりません。現状はっきり
いえることは、「一切ないということはいいきれない」ということです。疑わしいの
ではなく、わからないというのが正確な表現です。
もちろん水産業者の話も載っています。

しろ
まろ&あろと仲良くなってこのままうちの子になってくれればいいけれど
肝心の手作りご飯、須藤先生のレシピは鶏肉か魚を使ったもので、
(ビーガンが言うのもなんですが、この点に少し好感を持ちました。猫が豚やら牛やら羊やら
を襲う訳がないからそれらが使われていたら違和感を感じたと思います。
ただ他の本等で出されているレシピはどうなっているかはわかりません。
魚こそ不自然、特に遠海にいる大型魚なんて絶対獲れない、と言われれば、
はい、すみません、私の自分勝手な都合ですとしか言いようがありません。)
もちろんチキンは無理なので魚を使ったものを作ってみました。
今のところ、今までの缶詰フードと混ぜたら食べてくれる程度ですが・・・。
というわけで、久々魚を買って料理してみたのですが、生魚ってこんなに生臭かったのか、
とびっくりしました。臭いがとても気になる。
それにキャットフードは結構平気であげているのに、勝手なもので自分が料理するとなると
罪悪感もあります。
結果、毎食は無理なので、今までの食事と併用、となりそうです。
それにしてもキャットフードより材料が自分で選べる安心な食事を、と思っているのに
魚を買うにしても、養殖を避け、放射能汚染の可能性の高いものを避け、値段のことも
考え、、、(それにしてもキャットフード安いのはなんであんなに安いんだ?!)
としていると材料選びだけでも一苦労です。
あー、猫もビーガンになれればいいのに!とふと思ってしまうけれど、
これこそ私の勝手。私が人間は元々菜食動物だからビーガンになるのがいいし
無理がないと思うのと同じように、猫は元々肉食動物なのですものね。
ビーガンフードを食べて元気な猫がいるのも聞いたことがあるので、
元気ならそれでいいと思います。私も以前ビーガンフードをあげてみたこともあります。
ami catというドライフード。これは結構食いつきよかったです。名前を忘れたけれど
缶詰の方は全く食べませんでした。でも上記の理由と体調悪くした猫の話も聞いたので
切り替える勇気がありませんでした。犬はベジでも大丈夫、とFarm Sanctuaryで聞いた
ことがあります。
ami catというドライフード。これは結構食いつきよかったです。名前を忘れたけれど
缶詰の方は全く食べませんでした。でも上記の理由と体調悪くした猫の話も聞いたので
切り替える勇気がありませんでした。犬はベジでも大丈夫、とFarm Sanctuaryで聞いた
ことがあります。