Wednesday, April 18, 2012

ネコに手作りごはん


あろ まろ

うちには今猫が2匹+1匹います。ごはんは魚を使ったものをあげています。
人間側の都合で鳥・哺乳類が犠牲になったものはあげたくない、
でも猫は肉食動物だからベジを押しつけることもしたくない、
というわけで魚には申し訳ないけれど、妥協点が魚フードでした。
ただ魚だけのものってなかなかなくて限られてくるのですが、その中でも
ペットフードの中では品質を考えている方かな、というものを選んでいるつもりです。
最近はそれに米のとぎ汁乳酸菌液を混ぜてあげています。
というわけで特に手作り食を考えたこともなかったし、
猫の手作り食は難しいとなんとなく思っていたので現状維持でいいやと思っていました。



ところが最近犬の手作り食をされている方のお話を聞いたのと、
猫のワクチンやらなんやらで動物病院絡みの些細な悩みがあったので
ネットでいろいろ検索してみたら、「薬を処方しない、手術をしない、ワクチンを接種
しない」方針で食事療法などをすすめ、体質改善、自然治癒力アップを目指す
動物病院の先生がいらっしゃると知り、手作り食の本もいろいろ出されているので
興味が出て『ネコに手作りごはん』須崎恭彦著 を買ってみました。

ペラペラの本かな、と思っていたら結構分厚くて内容も充実しています。
この須崎先生が食事の大切さに気づかれたのは、なんとご自身が
マクロビオティックのリマ・クッキングスクールに通われたり、半断食道場へ行かれたり
されたことがきっかけだそうです。

本の中には、「ネコはベジタリアンにはなれない」と私のわずかな期待を打ち砕くようなこと
も書かれているし、レシピにはもちろんお肉が入っています。
ただ、「キャットフードの現実」という章で、畜産業者の話も取り上げられていて、
それを読むと畜産業のひどい部分も見えてくるので、
ネコ好きでこれを読まれた方の中には、気づいてくれる人がいるかもしれません。
猫を飼っている時点で完全ビーガンになるのは難しく、
矛盾しているといえばそうなのですが人間だけでもベジになれるかもしれない。

少し引用します。

須崎:人間用でもネコ用でも、家畜の肥育について断片的な知識で不安が多いのですが、
どんな風に育てられているのですか?
プロ:成長促進や肥育のホルモン剤、病気を防ぐ抗生物質、害虫を防ぐ殺虫剤など、数々の
薬品を与えられています。私の印象とおいては、「元気な子を育てる」というよりは、
「死なないように生きながらえさせている」というケースが多いです。これらの薬品
は、食肉として出荷する直前の一定期間、投与禁止となります。これは法律上定め
られていることで、検査時に、これらの薬品が基準値以上残っているものは不合格
になります。これらの食品基準からはずれた肉がペット用のフードに利用されている
のでは?という話があるようですが、これも実際のところはわかりません。しかし
「絶対にない、とは言い切れない」というのが正確なところです。
(中略)
須崎:いわゆる4Dミート(「死亡した」「死にかけている」「病気の」「負傷した」をそれ
ぞれ表す英語の頭文字Dを4つ並べ、それら家畜の肉は「4Dミート」と分類されてい
る。当然人間の食肉としては、不合格)がペットフードに使われているという噂が
ありますが、あの話は本当なのでしょうか?
プロ:正直なところ、私たちにはわかりません。というのも、屠畜場で発生した皮や頭、
骨、血液、尿、糞便、毛、膿汁、腫瘍などを引きとって処理してくれる会社があるの
ですが、そこから先、どうなっているかは、実際のところわかりません。現状はっきり
いえることは、「一切ないということはいいきれない」ということです。疑わしいの
ではなく、わからないというのが正確な表現です。

もちろん水産業者の話も載っています。


しろ
まろ&あろと仲良くなってこのままうちの子になってくれればいいけれど

肝心の手作りご飯、須藤先生のレシピは鶏肉か魚を使ったもので、
(ビーガンが言うのもなんですが、この点に少し好感を持ちました。猫が豚やら牛やら羊やら
を襲う訳がないからそれらが使われていたら違和感を感じたと思います。
ただ他の本等で出されているレシピはどうなっているかはわかりません。
魚こそ不自然、特に遠海にいる大型魚なんて絶対獲れない、と言われれば、
はい、すみません、私の自分勝手な都合ですとしか言いようがありません。)
もちろんチキンは無理なので魚を使ったものを作ってみました。
今のところ、今までの缶詰フードと混ぜたら食べてくれる程度ですが・・・。
というわけで、久々魚を買って料理してみたのですが、生魚ってこんなに生臭かったのか、
とびっくりしました。臭いがとても気になる。
それにキャットフードは結構平気であげているのに、勝手なもので自分が料理するとなると
罪悪感もあります。

結果、毎食は無理なので、今までの食事と併用、となりそうです。
それにしてもキャットフードより材料が自分で選べる安心な食事を、と思っているのに
魚を買うにしても、養殖を避け、放射能汚染の可能性の高いものを避け、値段のことも
考え、、、(それにしてもキャットフード安いのはなんであんなに安いんだ?!)
としていると材料選びだけでも一苦労です。

あー、猫もビーガンになれればいいのに!とふと思ってしまうけれど、
これこそ私の勝手。私が人間は元々菜食動物だからビーガンになるのがいいし
無理がないと思うのと同じように、猫は元々肉食動物なのですものね。
ビーガンフードを食べて元気な猫がいるのも聞いたことがあるので、
元気ならそれでいいと思います。私も以前ビーガンフードをあげてみたこともあります。
ami catというドライフード。これは結構食いつきよかったです。名前を忘れたけれど
缶詰の方は全く食べませんでした。でも上記の理由と体調悪くした猫の話も聞いたので
切り替える勇気がありませんでした。犬はベジでも大丈夫、とFarm Sanctuaryで聞いた
ことがあります。


4 comments:

  1. ペットフードの原料はホント、気になります。
    何年もの間抗生物質(鳥インフルエンザ等にならない様に)がたっぷり入った餌を食べた卵を生んでもう生まなくなったチキン。牛だってお乳を搾ってももう出ない(出にくくなった)これまた抗生物質がたっぷり体にしみこんだいわゆる廃牛。養殖魚だって同じですよね。抗生物質たっぷり!
    手作りフードが一番でしょうが、猫は味にかなりうるさいので私は断念しましたよ~作ったのはオーガニックチキンを
    フードプロセッサーでミンチにし野菜をまぜたり・・・
    お魚もウケなかった(泣)お口に合わなかったみたいです~
    でも根気よくいろいろ作ればきっと上手くいくでしょうね。
    頑張ってください!
    そういえば昨日のニュースで韓国に中国から輸入された焼き鳥に有害物質が検出されたのですが、成長剤の一種だそうです。さっさと大きくして売る!というものなのでしょうね。
    ほんと、人間用でさえそんなんですからペット用につかわれている材料は・・・・
    ワクチンですが、家のニャンコは最初の1年だけ打ってあとは打ちません。屋内飼いの猫には必要ないと思うのですが・・・
    ところでシロちゃんは預かっておられる猫ちゃんですか?
    綺麗ですね~

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  2. ありがとうございます、それにしても猫の評価はなかなか厳しいですね。
    こちらの根気がいつまで続くかです(笑)

    さっさと大きくして売る、か。利益利益。ほんと物扱い。
    悪いのは畜産業者側だけでなく、安く仕入れたい仕入れ側、
    そしてお手頃価格でたっぷり食べたい消費者側にも問題ありですね。
    そうして食べていると自分の健康も侵されて結局は違うところでお金がかかったりするかもしれないのに。
    消費者側も賢くならないといけないですよね。
    ペットフードだって、何も考えていなければ、自分の大事な犬猫を病気にしてしまう恐れも多々あるわけで。
    どっちを見てもおそろしい世の中ですね。

    ワクチン、私も打ちたくなくて、狂犬病だけは帰国のことがあるので定期的にしているのですが、
    屋内飼いだと子猫のとき以外(と言いつつ、本当は子猫のときも要らなかったりして。必須と思い込まされているだけで。最近全てに疑り深くなってしまっています。)
    ほんと要らないですよね。こちらのとある猫保護施設の人も、室内飼いだとしない方が猫の為と言っていたそうな。
    病院は勧めてきますけどね。
    断るのもエネルギー要るけれど、最近はワクチン&医療嫌いと認識されたのか、あまり言われなくなりました。

    シロ、綺麗でしょう。美しいものには棘がある、の典型を行く猫ですけれど(苦笑)。
    知り合いの知り合いが飼っていた猫で、その人が飼えなくなったのに行き場がなくて、
    知り合いから頼まれたのですが、うちはもう2匹いるし、今後のことも考えて今の状況では無理、と断ったのです。
    でもやっぱり行き場がなくてそれで・・・。今まで一緒にいた人に手放されるシロが不憫で不憫で。
    ただ、うちで幸せにしてやるぞ!と意気込んでは見たものの、まろあろとの折り合いが非常に悪い!
    フー、シャーだけならいいものの、全速力で追いかけていくのです。
    おかげでまろの爪は一つ取れ、私の腕は傷だらけ・・・。
    1ヶ月以上経つのにお互いを隔離しながらなんとかやっています。
    シロだけだとなかなかかわいい猫なんですけどね。
    仕方がないですよね、推定5歳で耳が聞こえなくて、今まで1匹だけで飼われていたのに
    突然知らないところに連れて来られて、茶色と黒の生き物がいて、
    ご飯くれる人たちはそちらの方を優先的に可愛がるし。
    シロからしたらかなりおもしろくないだろうな、とは思います。
    一匹だけで飼われた方がしあわせな猫なのかな。
    でも行き場はないし・・・慣れてもらいたいのですけどね。
    時間が解決してくれることを願っています。

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  3. その後、手作り猫ちゃんご飯はいかがですか?

    食べ物に関しては悪循環ですね。
    大学~こっちに来ていた知人(男性)は大学時代は毎日ステーキを食べてたそうで理由は安くて満腹になるから。
    それってホント大きな問題だと思うのです。例えばトマト1パウンドとお肉1パウンドと部位にもよるでしょうが同じ価格だったりする。いくら食べても直ぐにお腹が減ってしまう若くてお金がない男性ならばお肉をたべますよね・・・
    安くで満腹になり=お肉。これがおかしい!
    お肉は高級品で高値の華になれば良いのに~と思ったりします。が、食肉業者がそうはさせませんね。
    そういえばCAでBSE感染の牛が確認されたそうです・・・
    でもファーストフード店んのお客さんが減るという事もないのでしょう。
    ワクチン・・・・いらないと思います。私もインフルエンザのワクチンは打たないですよ~
    シロちゃん・・・そうですか・・・・先住猫ちゃんに嫌われているのですね。子猫だったら良かったのでしょうが大人ですからね。家もNo2がNo3を嫌っていて一時期、ものすごく険悪な時期がありましたが猫フェロモンを焚いたり猫用リラックスCDをかけたりして効果があったのか何なのかどうにか落ち着きました。シロちゃん・・・どなたか貰ってくれれば良いののですが・・・なかなか成猫は貰い手がいないかも。元の飼い主さん、どうしても飼えなくなったのかな?家の実家で去年から飼ってい猫は前の飼い主さんがペット不可のマンションに引っ越す為、譲渡されました子です。不憫ですよね。飼い主さんが病気とか士別なら分かりますが、人間の事情で可哀想ですよね。

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  4. 手作りご飯、あれから滞っています。缶詰の方が喜ばれるので手作りするモチベーションが下がってしまいました・・・。現実は厳しい、です。

    教えていただいて初めて気づきましたが、ほんとそうですね。トマトとお肉の例え。大多数は健康やら道徳やらよりも、空腹満たすのを優先してしまいますものね。

    猫フェロモンやリラックスCDってあるんですね!いい情報をありがとうございます。うちも落ち着いてほしい!
    今回の件は複雑で、書かれていること全部ひっくるめみたいな状況でいまだぶり返し進行中なのですが、
    いずれにせよ人間の勝手で、辛い思いをするのが動物ってやるせないですね。

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