ベンガラ染めワークショップに行ってきました。
ビーガンになってから、食べるものだけでなく身につけるものも
なるべく環境に負担をかけないもの、着ていて気持ちがいいものが好きになってきて
服の染色も自然なものがいいなあ、草木染めかなあと思っていたところに
ベンガラ染めというものもあると知り、興味津々参加してきました。
ベンガラ染めとは、土から取り出した酸化鉄で布を染める技術ですが、
私が参加した回は、それに煤(すす)染めがプラスされたもの。
その昔、日本では木造家屋を長持ちさせる為に、竃で炊いて出る煤に
膠(ゼラチン)、カゼイン(乳由来)を混ぜて壁に塗り、
菜種油も上から塗る、ということをやっていたそうです。
それを布染めに応用。
ゼラチンと聞いて、しまった、私煤染めできひんやん、とがっくりしたのですが、
この煤染め液は煤と天然ゴムで作られているとのこと。よかった。
ゼラチンを混ぜたもので布を染めるとガシガシになるそうです。
ちなみに色をよく入れるには下染め剤を使うのがいいそうで、
それは化学物質だそうですが、環境に悪影響はないとのこと。
ベンガラ染め、煤染め(こちらが作られている布用染料は。
もしかしたら他のところ、布染め以外の用途は膠を使っている
かもしれない。習字の墨も膠使用なので)とも、
動物性由来のものではないのでビーガンでも大丈夫です。
染め方は染料を溶かした水に布を浸して揉んで揉んでを繰り返すだけ。
とっても簡単。
ベンガラで色を入れたものを紐で絞って
その後煤染め液を溶いた水で同じように揉んで揉んでを繰り返すと
こんな感じに染まります。
レクチャーの後、各自オーガニックコットンのストールを染めました。
私は地味なのが欲しかった&センスがないので、ほんと地味〜に染まりましたが、
他の参加者の方達はベンガラの色と煤の色を上手く使って
皆さんとっても素敵な模様やグラデーションに染め上げていらっしゃいました。
ベンガラの色はどれも優しい色でとってもきれい。煤染めはとってもシック。
これからはできるだけこういう染めの服を着たいなあ。