Friday, February 3, 2012

砂糖

果たして右のオーガニック砂糖はビーガンでないのか?!

ビーガンになってしばらくした頃、Whole Foodsでビーガン砂糖があるのを見つけて
びっくりしました。
わざわざveganと書かれてあるということは、書かれていない方は何か動物性のものを
使ってるの?ということで当時調べたのがこちら。

砂糖

精製された砂糖は色を抜くために骨炭を使います。イギリスのテイト・アンド・リレ・アンド・ビリングトン(Tate and Lyle and Billingtons)の砂糖は動物質とは無縁です。シルバースプーン(Silver Spoon(イギリスで最大の供給者)として売買しているブリティッシュ・シュガー(British Sugar)の白砂糖はビーガンですが、黒砂糖は発売元により骨炭が使われているかもしれないので保証できないといっています。砂糖に関して他の国のデータは現在ここには得られておりません。

読者より:

砂糖に関する問題は精製過程だけではありません。オーガニックではないサトウキビ畑は焼かれ、そこにすむ動物を殺します。確実なビーガン砂糖は、「オーガニックで煮立たせたサトウキビジュース」、あるいは「オーガニックで乾燥させたサトウキビジュース」、あるいは「オーガニックサトウキビ」と書かれたものです。


農畜産業振興機構サイトより

(ウ)脱色操作-骨炭濾過  
 
 骨炭とは、動物の骨(脚など硬い骨の部分)を800℃以上の温度で蒸し焼きにして、完全に有機物を炭化し、炭素が炭として残った多孔質の粒状の黒色の物質である。主成分はリン酸石灰で、その表面は炭素で覆われている。このため、骨炭は一種の天然のイオン交換体であり、脱色能と脱灰能(灰分のようなイオン性の物質を吸着する能力)を合わせ持っている。骨炭の体積当たりの脱色能力は、粒状活性炭(石炭などを原料にした粒状の活性炭。骨炭より脱色力が強いが脱灰力はない)などに比べて劣るため、精糖工場では20~50トンの骨炭を詰めた縦型の濾過器を原料糖の処理量に応じて、数本から十数本設置している。

20〜50トンもの骨炭・・・
ということで砂糖も種類に拠ってはというか、白砂糖のほとんどはビーガンではないのでした。


なにはともあれ、それとは関係なくビーガンになった頃と前後して白砂糖を使うことは
なくなり、アガベネクターやメイプルシロップを使っていたので特に気にしていなかった
のですが、今回砂糖を買うことになりまた気になり出したのです。

米のとぎ汁乳酸菌の培養用に日本から持って来てもらった沖縄の黒砂糖を使っていた
のですが、それがなくなったので黒砂糖に近い砂糖を買うことにしました。
Brown sugarかTurbinado raw sugarかで迷った末、ローの方がいいのかな、と何の根拠も
なく思ってTurbinadoの方にしました。それも培養用だから、とちょっと高いオーガニック
でビーガンと書いてあるものではなく、安めのWhole Foodsのオリジナル商品にしたのです。
これにはビーガン表示はありませんでした。でも色もある程度残ったままだし、
ローだからビーガンだろう、と自分に都合のいいように解釈して買ったのです。

しかし、いざ使う時になって不安になってきました。ビーガンだったらそう書いている
はずよな。だってCane Sugarにはわざわざビーガンって書いてあったし・・・。
それでお店に行ってカスタマーサービスで訊いてみたのです。
そうしたら、「ビーガンだったらビーガンって書いてるから。これは書いてないから
ビーガンではない」と!
やっぱりそうでしたか、と最初からそうすればよかったきちんとビーガン表示がある、
それもオーガニックでフェアトレードのものを買い直したのです。
(今度はブラウンシュガーにした。)


このWholesomeのはTurbinado raw sugarもオーガニックでフェアトレード、そして
ビーガン表示ありでした。

これはブラウンシュガーの袋の後ろ側

それにしても先に買ってしまったWhole FoodsのTurbinado raw sugar、封は切ってしまったし
どうしようと悶々としながらネットで検索してみると、Turbinado raw sugarはビーガンだと
書いているものがほとんど。でもお店の人はビーガンでないと言ったし、でもアメリカって
お店の人の言うことアテにならないことが多いし、、、とメールで問い合わせてみたら、

Thank you for contacting us with your question about the 365 Turbinado Raw Sugar. All of our 365 Everyday Value Sugars are suitable for vegans and vegetarians as none of them are processed using bone char.

Bone char is a material made from charred animal bones. This material is commonly used to remove impurities and "whiten" sugar during the manufacturing process. When this process is used it renders the product unsuitable for vegans and many vegetarians.

Turbinado sugar is a type of raw sugar that is not whitened. Our 365 Organic sugars are not labeled as "vegan" because the USDA Organic standards do not allow for bone char to be used in processing, so additionally, all organic sugar is vegan by definition. I hope this helps!

Whole Foodsブランド、“365Everyday Value”の砂糖は骨炭を使っての工程は踏んでおらず、
全てビーガンだそうです。Turbinado raw sugarは漂白自体をしていないから、そして
ビーガンと書かれていなくてもその他のオーガニックシュガー(USDA認定)は、
USDAのオーガニック基準で骨炭を使うことは許可されていないので、
ビーガンとのことでした。

というわけで最初の写真のビーガンと書かれていないOrganic Cane Sugarもビーガンです!


ビーガンには関係ないけれど、全く腑に落ちなかったのが
先ほどの農畜産業振興機構のサイトの続き。

ヒトが砂糖を食して以来、長期の保存に耐え、かつ安全に食べられるように、甘しゃから得られる甘味物質について、沢山の研究が行われてきた。その上、多くのヒトの願いをかなえるために、先人達は、“白い砂糖”を造るため、たゆまざる研究と数えることのできないほどの失敗を重ね、やっとの事で“真っ白い砂糖”を造ることに成功した。それが究極的には、現代の精糖技術なのである。
 現在の精糖工場には、ショ糖を純粋な形で取り出すために、農芸化学、工業化学、機械工学、電気・電子工学などを結集して得られた技術が使われているが、これは多くの人々の願いを満たした結果なのである。砂糖の白さは、まさに安全・安心の象徴である。

四白の害(白米/精白小麦粉・白砂糖・精製された塩/化学調味料・牛乳)を知ると、
砂糖の白さが安全・安心の象徴と言われてもね。

2 comments:

  1. ワインもお砂糖も当然ビーガンだと思いこんでいましたが
    大きな間違いなのですね~
    私はず~っとダークブラウンシュガーを使っていて
    最近はココナッツシュガーなのですが農畜産業振興機構さんによると「色信仰」みたいで・・・w
    この前、イギリスの医学雑誌にお砂糖はタバコなみに健康を害するという論文が出たそうです。そんなこんなで白いお砂糖も威張れませんね~

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  2. いろいろなものが実はビーガンでないって驚きですよね。今でも知らず知らずの内にそういったものを摂っているのだろうな、と思います。
    だから正真正銘のビーガンにはなかなかなれなさそうです。

    ココナッツシュガーの味や使い勝手はいかがですか?興味があってこないだも眺めていたのです。

    白砂糖、気にしていなかったときは平気でしたけれど、ほとんど摂らない生活を続けてたまに摂ると、頭がグーッと痛くなったりするのでほんと良くないのでしょうね。
    医学雑誌に掲載されるなんて一歩前進なのかな。
    農畜産業振興機構にしろどこにしろ利害が絡む所は、本当に心からいいと思っているのかしら。不自然な白さにしか見えないんですけどね。

    原発問題にしろ何にしろ、利益絡みのところが言うことには気をつけてみないとダメですね。

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