Friday, December 14, 2012

猫連れ出国〜飛行機〜日本入国

 飛行機の中
ソフトケージでメッシュの部分が多いので防寒用と固定の為に
家で使っていた毛布を挟み込む

今回の日本一時帰国は、しろを実家に預ける為でした。
うちには3匹猫がいますが、本帰国の際には貨物扱いではなく機内持ち込みにすると
決めていました。アメリカから日本への飛行機会社で機内持ち込みできるのは
ユナイテッド航空とデルタ航空。ユナイテッド航空が私たちにとって都合が
よいのですが、一人一匹しか持ち込めません。ということで本帰国に備えて
先にしろを連れて行くことにしました。NYから関空への直行便はないので
サンフランシスコ乗り継ぎ関空行き。成田直行はあるけれど、日本国内線が
持ち込みできないし、新幹線に乗り換えるのにも時間がかかる。
そのうえ今は地震、福島第一のこともあるので、万が一成田で足止めをくらった
場合、猫連れではかなり厳しい、とこのルートにしました。

関空からの車の中
さすがにやつれ気味

日本入国には前もって狂犬病予防接種、検査、書類の準備をしておかなければ
なりません。こちら→ 検疫所のサイト
しろも、もちろん必要な検査などは済んでいて、
出発時にはすでに180日間の待機期間も終了済み。

あとは書類の準備です。

 早速やりたい放題①
パキラの葉をむしゃむしゃ
パキラは猫が食べても大丈夫らしい
幸福の木は危険とのこと

まずは日本到着40日前までに日本の到着予定空港にある検疫所に
届出書を提出。内容チェックの後、受理書が送られてきます。
私の場合は届出書を郵送で提出、受理書はメールで送られてきました。

 早速やりたい放題②
食器棚、冷蔵庫の上に上がる為に
オーブンを階段扱い

次に到着時提出の書類の準備。
日本の検疫所には受理書と共に、狂犬病抗体検査の結果通知書、
Form AForm Cを提出しなければなりません。
Form Aは自分で、Form Cは獣医に記入してもらいます。
Form Cは出発2日前以内が望ましいとされている(実際難しい)、
獣医に拠るその猫が狂犬病にかかっていないかの最終チェック時に
記入してもらうことになりますが、私は前もって書類を預けておき、
先に書いてもらえる分は前もって記入してもらえるようにしました。

早速やりたい放題③
開いたドアの上に乗り
そこからまた高い棚へジャンプ 

検疫所の係員に確認したところ、日本側としては受理書、狂犬病抗体検査の
結果通知書、Form A、Form Cがきちんと記入され揃っていればOKだそうですが、
獣医ではアメリカ側のCertificate of Health Examination For small animals (Form7001)
必要とのことで、こちらも記入してもらいました。
国に拠っては、この書類だけで入国OKのところもあるようです。

記入が完了したら、マイクロチップなど記入間違いがないか確認。
それらの書類には最終的にUSDAの裏書きが必要なのですが、
そのハンコをもらいに行く前に、日本の検疫所(私の場合は関空)に
メールですべて送付してチェックをしてもらいました。
大丈夫だと思っていても間違いってあるものです。
間違いに拠っては入国できなかったり、待機になったりしてしまうので念には念を。

初ホットカーペットの上でまったり 

日本の検疫所からOKをもらったら、USDAのAPHISオフィスに行き
書類の記入内容を承認してもらいハンコをもらいます。
NYNJエリアなら、JFK空港近くのこちら。

JFK International Airport
230-59 Rockaway Blvd.
Suite 100, Room 101
Jamaica, NY 11413
Dr. Lori Harms – Port Veterinarian
Main Phone: (718) 553-3570
Fax: (718) 553-3572

Hours of Operation: Monday – Friday 8:00 am – 4:30 pm local time
Hours for In-Person Health Certificate Endorsement:Monday – Thursday 8:30 am – 11:30 am and 1:00 pm – 2:30 pm local time
Friday 8:30 am – 11:30 am local time
Directions from Google Maps Office in 3rd building from left. parking lot entrance is between 2nd & 3rd Buildings off of Rockaway Blvd.
Parking is free. There is no public transportation available to this facility.


場所が分かりにくいし、 受付時間も短いので自分で行かれる方は要注意。
引っ越し会社で代行してくれるところもあるみたいなのでそのサービスを
利用するのも時間の節約にもなるしいいかもしれません。
私は獣医での最終チェックを出発4日前の土曜日に行き、
USDAのオフィスには出発2日前の月曜日に行く予定にしていたのですが、
なんと気づけばその日はVeterans Dayの振替休日。
夫の会社は休みでなかったので所によっては祝日とは知らず、このオフィスもお休み。
もう少しで無駄足を踏むところでした。というわけでギリギリ出発の1日前に
行くことになりました。

承認自体は、慣れておられるので順番さえくれば5分くらいで終了。
狂犬病抗体検査の結果の紙にハンコを押してもらう場所はありませんが、
一緒に提出するように言われましたのでお忘れなく。

費用は$121。1匹増えるごとに+$7。支払いはカードかチェックのみ。現金×。

初こたつの中でうっとり
電源入っているのは実はカーペットだけ
でもホットカーペットも体にも良くないからちょっと心配

USDAでハンコをもらったらあとは飛行機に乗るだけ。
私の場合、チェックインの際猫がいることを言ったら、
猫の持ち込み予約を確認されてそれだけでOKでした。
書類の提出などあるのかなと思っていたのになんにもなし。

問題は荷物検査のチェックゲート。
猫もキャリーから出してキャリーはX線検査に通し、
猫は人間と一緒にチェックポイントを通過しないといけません。
大人しい猫なら大丈夫なのかもしれませんが(それでも普段と違う状況なので心配)、
しろは獣医では鎮静下でないと検査もできない、と言われた猫。
家でもいわゆる抱っこはできません。顔をひっかかれまくることになってしまう。
小脇に抱える抱き方ならなんとか大丈夫ですが、
素のまんまではいつ逃げ出すかわからないしかなり危険。
ハーネスは嫌がり余計にパニックになる恐れもあるので、
空港に着いたとき車内で大きめの洗濯ネットに入れてキャリーに戻しておきました。

結果的に洗濯ネットはよかった。
シャーシャー吹いてはいましたが、しろにしてはおとなしくゲートを通過できました。
ただ、動物を抱いて通過すると、その抱いてる人間の手に怪しい物が付着してないかの
チェックが待っています。
係員が脱脂綿で私の両手を拭って薬物反応があるかみたいなのをチェックしていました。
それももちろんクリア。
その後はしろをネットから出して、逃げない様に注意しながらキャリーに戻し、
搭乗口へ。

しろお得意のごめん寝

サンフランシスコまでは大人しく、乗り継ぎ便でも日本到着3時間前くらいまでは
静かにしていました。最後の3時間は鳴いたりモゾモゾしたりしていましたが
鳴き声も飛行機の音にかき消されるほど。周りに迷惑かけるのが心配でしたが、
大丈夫でした。猫連れと気づいた人ほとんどいないんじゃないかな。
もっと心配していたトイレも実家に着くまで全くなし。
トイレシートを何枚も重ねて敷いていましたがきれいなまま。

ただしろは乗り物酔いしやすい猫で、食事は家を出る6時間前には
ストップしていたのに、空港への車の中で2回吐きました。
かわいそうだったけど却ってそれがよかったのかも。
飛行機ではもう吐く物も残っていなかっただろうから。

初ドラム型洗濯機に夢中 

関空に到着後、預けていた荷物を取って、検疫カウンターへ向かいました。
そしたら係官に「乗ってらっしゃったんですね!?」「???」
検疫所は航空会社に猫が一匹乗っているか確認したそうです。
航空会社からの返答は乗っていない、だったそうです‥。
「航空会社にちゃんと言われましたよね?」って
もちろん猫用の予約もしてるしお金も払っています。
チェックインのときに本当は何かもっと手続きが要ったのか?
ただよくありがちな連絡ミスなのか。真相は闇の中。

検疫カウンターでは書類をチェックされ、こちらは言われた箇所にサインしたりで
5〜10分で終了。無事日本入国できました。

こたつでのぼせたら畳で涼む

なにせ猫連れ飛行機&日本入国は初めて、ここ数ヶ月ずっとドキドキだったのですが、
終わってみればこんなものか。でもこう思えるのも無事済んだから。
しろは長旅よくがんばりました。しろは何事にもあまり動じない性格なのと
耳が聞こえないので飛行機などの聞き慣れない音も聞こえなくて
それもよかったのかもしれません。
うちにはまだ臆病な2匹まろあろが居るのでもうひと頑張りです。


以上の情報は、アメリカ(NYエリア、出発空港はニューアーク)の
2012年11月のしろの場合です。情報として何か抜けてるかもしれないし、
今後変更になるかもしれないので、この記事がどなたかの参考になれば
うれしいですが、最新の情報はよくチェックしてください。
わからないことがあれば、日本の到着予定空港の検疫所にメールすれば
とても親切に教えていただけます。

6 comments:

  1. 猫連れ旅、お疲れさまでした。無事にしろちゃんが日本に行けて、ご実家でくつろげて何よりです。手続きは本当にたくさんしなければならないんですね。読んでびっくりしました。まだ後2匹の手続きが残っているんですよね。しろちゃん、そんなに体調不良にならなかったようで、良かったですね。
    しろちゃんがいなくなって、ちょっと寂しくないですか?

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  2. くにこさん、手続きは慣れてないと(って慣れる人いないですよね。大抵人生で1回だけですものね)
    ややこしい!と感じます。なんだかんだでお金もいっぱいかかります。

    しろいなくなって寂しいですよ。
    しろはしろで、まろあろはまろあろで離れてお互い平穏なのかもしれないけれど、
    人間側は毎日どうしてるかなあ、と心配しています。
    こちらに未練たっぷりだったけれど、今はしろに会いたいので
    できるだけ早く帰国したいくらい(笑)


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  3. しろちゃん、海を渡ったんですねっ!
    すっかり「我が家~」というお顔でなじんでいるようですね~。
    開いているドアに乗っかっているのがすごいっ!
    うちのメタボ気味なお嬢さんには出来ないワザです(笑)

    しばらく寂しいですね・・・・
    わたしも、日本に里帰りするのは楽しいのですが、アマンダちゃんのことが気になって気になって、寂しくて寂しくて、逆ホームシックになります。

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  4. Hoshiさん、
    しろはものすごい運動神経の持ち主なのです。
    うちのまろあろも絶対しない&できないことを
    さらっとやってのけるのです。
    人間はいつもハラハラドキドキ。

    さっきも妹にメールでしろは元気か訊いたら元気とのことですが、
    やっぱり離れていると心配ですよね。
    私も一時帰国のときはいつも逆ホームシックでした。

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  5. yugivegeさん、しろちゃん今実家なんですね!
    動物を国外に移動するのにこんなに手続きが必要だとは、驚きました。
    しかも、嘔吐などの心配もありますね。
    日本は検査が厳しい方なのでしょうか。
    それとこのブログ、あと数か月で辞められるのですか?
    私が読むのを見逃してたのかもしれませんが、もしかして日本に在住されることになるんでしょうか。
    とても好きなブログだったので、ちょっぴりショックです。。
    新たにブログを作るのは、躊躇しますよね。
    でももし続編ができれば読んでみたいです^^

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  6. yukiさん、日本は狂犬病がない島国で、狂犬病がある国から持ち込むにはなかなか厳しいのです。
    厳しいと言っても規定をクリアすればいいだけなのですが、時間もお金もたっぷりかかります(涙)

    夫の駐在がもうすぐ終了で、来年の春までに帰国となりました。
    まだ実感はないのですけどね。
    拙ブログを気に入っていただいてありがとうございます。
    日本に帰ったらこのブログは終了にして
    また別に始めるかもしれませんし始めないかもしれません(笑)
    もし始めたときには引き続きよろしくお願いします。

    このブログのおかげでyukiさんともお知り合いになれたし
    ブログがあるからビーガンネタを探そうとアンテナを張ることもできたし
    このブログには自分でも感謝しています。

    そうそう、先日しろを連れて帰ったときに、
    イネイト整体の授業を聴講ができたので出席したのですが、
    例の箕面のカフェの方と席がお隣でした。
    ビーガンのブログ友達(すみません、勝手に友達にしてしまった)のブログで
    カフェのこと知りました〜等と
    おかげさまで少しお話できました。

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