Saturday, September 8, 2012

宮崎駿名言集




今は、人間の都合のいいものだけが自然だと思われています。蚊やハエは要らないものだから自然ではない。殺したってかまわないんです。でも、そのような人間中心主義的な考えは根本的に間違いだと思います。人も獣も木々も水も、皆等しく生きる価値を持っている。



人間だけが生きるのではなくて、獣にも木々にも水にも生きる場所を与えるべきなのです。そういう思想が、かつての日本にはありました。



人間の世界から外れたところには、何かがいるという自然観を日本人は持っていたんです。だから、自然に対して謙虚で、慎ましい態度をとっていました。ところが自然に対して優位に立つと、その畏れを捨てて振る舞ってきた。



TV番組を見ていると、料理番組が多いでしょう。魚をとって、引き裂いて食って、罪深いね。やめろと言いたくなる。最低限のものだけ食って、殺戮をやめようよ。だんだん坊主くさくなってくるけど。おれ、年取ってきたせいだと思う。

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