Saturday, April 30, 2011

ビーガンスーパーマーケットin Europe

          Dortmund shoppers now have a better vegan range

Europe's first vegan supermarket opens in Dortmund 』という記事を見つけました。
とてもいい内容だったので、ご紹介します。

ビールとソーセージのことは忘れて、Dortmundにヨーロッパで唯一の全てビーガンの
スーパーマーケットがオープンしました。チョコレートやツナもどき、ドッグフードまで
揃えて、このお店は、小さいしかし急速に成長している市場で利益をあげていきたいとして
います。

鉱山業と労働者の街として知られているDortmundは、ヨーロッパで最初のビーガンスーパーマーケットの場所としてはそぐいません。

「動物性製品の全くないスーパーマーケットを開業したら、それは正気でないようにみえるでしょう」動物愛護論者でこの店のオーナーは言います。「しかし人々は喜んでいるのです。」

Vegilisiousは2月26日にオープンし、市街の中心部に100平方メートルを超える広さをもち、正式にヨーロッパで唯一のビーガンスーパーマーケットなのです。

大豆やスパイス、オイルから普通なら動物由来成分で作られるサプリメントまで、棚は
1500種類を超える製品で埋められています。Vegelisiousは板チョコやシリアル、手羽先もどきのような似非肉までも揃えています。手羽先もどきはサトウキビの茎を骨と見立てて使っているんですよ。

「人々はチーズなしでは生きられないと言うけれど、私どもは30種類ものチーズ代替品を
揃えています」と、奥さんとVegilisiousを共同経営しているオーナーは言います。「恋しくなるだろうと思われる物は何でも揃っているので、これ以上動物製品を食べる必要はなくなるんですよ。」

カフェとオンラインショップから始め、今やオーナー夫妻と16人のスタッフは一日120
〜150人のお客さんに対応しています。彼らは人間以外の顧客をも魅了しています。
ビーガンのドッグフード、キャットフードも販売しているのです。

「一匹の動物を救って、別の死んだ動物をエサとして与えるなんてばかげています。」
とオーナーは言います。

ビーガンって何?

ビーガンはどんな動物由来成分を含む食品、卵、蜂蜜、ミルクをも避けます。これは肉だけを避けるベジタリアンとは違います。

「ビーガンは、ただ動物への残虐行為を避けるだけでなく、動物は動物自身そのままにしておかれるべきだと考えています」と、イギリスのビーガンソサエティのアマンダは言います。「動物を農場飼育するとなると、彼らの自由は奪われてしいます。」

アマンダは記者に次のことを話しました。多くのオスたちは生まれた時点で殺されてしまいます。なぜならオスは子を産めないから。一方メスたちは人工繁殖の為に使われ、それは寿命を著しく短くしてしまいます。

「たとえば、酪農業と畜産業は同じものです。どちらも切り離すことはできません。」

動物倫理の他にも、なかには環境問題の為にビーガンになる人もいます。国連食料農業機関に
拠ると、家畜部門は世界の温室ガス排出の18%に関与しています。同様に森林破壊や水質汚染の大きな原因ともなっています。

ビーガンはまた健康という恩恵を手に入れることができます。肉の大量消費は、ヨーロッパ
人の死亡原因の49%である心血管疾病とも関係しています。

Vegiliciousのオーナー曰く、商品はコレステロールフリーなので、健康上の理由から多くの
お年寄りのお客さんたちが買い物に来ているとのこと。

ビーガンの間違った通念

ビーガンは今まで、高くつくや極端すぎると非難されてきましたし、ビーガンの人々はしばしばベジタリアンを超える過激論者として見なされたりします。と店のオーナーは言います。
彼はVegiliciousをオープンした際の幾人かの肉食の人たちの反応を嘆いています。

彼が言うには、このスーパーマーケットのことが最初に新聞に載った時、新聞社は
店の前での肉食支持のフラッシュ・モブ(ウェブの呼びかけに応じた参加者が特定の場所
に集まって何等かのアクションを行いすぐに解散する新世代のパフォーマンス。)を
駆り立てるオンラインコメントを削除しなければなりませんでした。

オーナーは、こういった偏見は、肉なしの食生活では体に不可欠な栄養が摂れないという
思い込みが最も大きい間違った通念としてあるからではないか、と考えています。

「ビタミンB12以外の全ての必要な栄養は植物ベースの食事から得ることができます」
とオーナーは説明します。「ビタミンB12だけが私たちがイギリスから取り寄せた製品
で補っているものです。」

ドイツ最大のビーガン卸売り、AVEに拠ると、イギリスやアメリカ、オーストラリアからも
製品を輸入しているが、多くのビーガン製品は地元で生産されたものとのこと。

AVEのオーナーは、特にビジネスは景気づいてきており、ビーガン人口は拡大している
と疑いません。

「過去数年でたくさんの新商品が出てきており、我々も年々売り上げが伸び、過去3年で
100%の伸び率になっています。」

この流行に乗っているのはビーガンだけではありません。「いいえ、私はビーガンではあり
ません。今までビーガン食品を試したことはなかったんだけど、いいかもと思って試して
みるの。」とVegiliciousのある買い物客は話していました。

オーナーは、このスーパーマーケットがより多くの人にアニマルフリー食品を買うように
仕向けていければいいと願っています。しかしここで疑問が残りました。ービーガン製品は
本当においしいのか?

「おいしいどころかより一層おいしいですよ」彼は言います。「なぜなら心がやましくない
 からね。」

以上記事を簡単に訳しました。

一番心に残ったというかグサッきたのは、
“It's ridiculous if you rescue one animal, but feed them with another dead animal."
というオーナーの言葉。

うちの猫たちには魚フードをあげていますが、魚も動物だもんね。
そんな自分を棚に上げておいて言わせてもらうと、犬猫保護センターなどでのエサも
普通に一般フードがほとんどでしょう。前々からなんだかなあ、とは思っていたけれど。
人間は自分を含めつくづく勝手だなあと思います。

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