Wednesday, July 25, 2012
罪な人間
サムライ菊の助さんの『畑日記』の最新記事「里芋壊滅!」に
とても大事なことが書かれていたので抜粋、転載してご紹介します。(赤字は私)
誰もが菊の助さんのような認識を持っていれば、人間も人間以外の動物も
もう少し幸せに生きていけるだろうに。
見るも無残に里芋が根元から倒れていました。
ほとんどの株が、根元から、えぐられるように倒れています。
株が掘られて親芋が食われています。
里芋は種芋を植え付けると、その上に大きな親芋が出来ます。その親芋に小芋がたくさん付くのですが、
この赤芽という品種は、親芋が大変に美味しいのです。
「グルメな動物にやられました!」
今年は里芋を食べるのは諦めます。
人間は、これまでずいぶん自然を破壊してきました。
原生林を切り刻み、要らない道路を作り、杉ヒノキを植えてはホッタラカシ、
動物のすみかを壊し、食べ物を奪ってきました。
杉ヒノキの山は実のなる木もなければ、真っ暗で虫も小動物も住めないのです。
ホッタラカシの杉ヒノキは満足に成長せず、根も張らず、ヒョロヒョロで豪雨に流され、民家を襲いました。
流木が川をせきとめ、川を氾濫させました。
崩れた土砂が民家を押し流しました。
原生林のままだったら、山は崩れず、水を貯え、大水が出ることもなかったでしょう。
今の川が、雨が降れば濁流となるのは、山に植えられている木のほとんどが、根の浅い杉ヒノキなので、水を貯えられないからなのです。
山が水を貯える力があれば、すぐに川の水量が増えることはなく、普段の水量も今よりずっと多いのです。
その証拠に、江戸時代は、大野郡から、鶴崎まで、大野川を舟が行き来していたそうですから。
今の大野川は、普段は川底が見えるほど水量が少ないので、船で下ることなど考えられません。
今回の豪雨災害は、きっかけは豪雨ですが、被害を大きくしたのは、人間による自然破壊です。
さて、
人間に自然を破壊され、追い詰められて、里に食べ物を探しに来た動物は、私の里芋を見つけ、目を輝かせて、掘って食べました。
生きとし生ける物がすべて助け合って、生きていかねばならないなら、
私は、喜ぶべきであって、決して怒ることも落胆することもないでしょう。
私には、まだ他に食べるものがありますから。
人間は、自然の山を壊し、海を汚し、川を汚し、空気を汚し、合成洗剤を垂れ流し、農薬をまき散らし、放射能をまき散らし、海を川をコンクリートで固め、動物達を苦しめてきました。
たくさんの動物が絶滅しました。
たくさんの動物が、今も、人間の都合で苦しめられています。
生きたまま羽根をむしられ、皮をはがされて人間の衣服にされている動物もいます。
生きたまま、実験に使われる動物もいます。
動物は、人間の為に生きているのではないのです。
どれだけ、私たちは、動物達に迷惑をかけてきたことか。
私の里芋が、少しでも、その償いになればいいと思います。
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