Sunday, January 22, 2012

日本へ犬猫を持ち込む際の検疫規則の変更

あろ

ビーガンとは関係ないのだけど、犬猫と一緒に日本へ行くor 帰る予定のある方へ

アメリカ(その他狂犬病の非清浄地域とされている国)から日本に犬猫を
持ち込もうとするときは、事前にマイクロチップ装着や狂犬病ワクチンの接種、
抗体価確認の為の血清検査などが必要です。
詳しい説明はこちら→動物検疫所のサイト

今回、2012年1月1日付けでその規則に変更があったので
情報としてお役に立つかもしれないと思いご紹介します。


今までは、日本到着時に12時間以内での係留で済ます為には、
規定回数のワクチン接種の後採血をして抗体価を測り、それが規定値以上だった場合
抗体検査の結果は採血日から2年間有効で、もしその後180日以上2年以内に入国しない
場合は、有効期間が途切れないうちに再び抗体価検査をして規定値以上を得ないと
再び180日間の待機期間が発生していました。

それが今回、「最後の採血日が前回の採血日から2年以上経過した日である犬等についても、
狂犬病の予防注射を定期的に受けていること等の要件が満たされていれば、12時間以内の
係留のみで輸入することができることとする」と見直しされました。

検疫所に問い合わせた際の返信より↓
「2 改正の概要(2)狂犬病の非清浄地域等から輸入される犬等の係留期間の見直し」が
本年1月1日から変更された部分です。
文章が分かりづらい表現となっていますが、
前回の狂犬病抗体検査の有効期限を過ぎて抗体検査を行った場合180日の待機が生じて
いましたが、定期的に狂犬病予防接種を行っていることを条件に待機が不要となりました

つまり、前回の抗体検査から2年以上が過ぎていても、狂犬病予防接種自体を
有効期限を過ぎることなく定期的に受けていれば、帰国することが決まってから
抗体検査を受けてその値が基準を満たしていれば&書類に不備がなければ
12時間以内の係留で済むそうです。


うちのケースですが、
2010年1月20日にあろの1回目の抗体検査をし、それは基準値をクリアしていました。
その日から180日の待機期間があって、もしその間に帰国する場合は、
180日から採血後の日数を引いた期間、空港の検疫施設内での係留が必要でした。
幸い帰国もなく、もうすぐ2年が経とうとしていたので、抗体検査の有効を途切れさせない
為には、2012年1月20日までに再び抗体検査を受ける必要がありました。
もし帰国がまだまだ先と分かっていて、再び180日の待機期間が発生しても問題がないの
であれば、有効期間を気にする必要はないのですが、いつ帰国になるかはわからず、
検疫施設での係留もさせたくないのでこの有効期限には神経質になっていました。

以前検疫所に問い合わせたところ、もし有効期限ぎりぎりの1月20日に抗体検査をして、
抗体価が基準値を下回ってしまった場合はその検査結果は無効となり、
ワクチン接種後もう一度採血しないといけないことになります。そうなると有効期間が
とぎれてしまうので180日の待機期間が発生してしまいます。
ということで余裕を持って1ヶ月ほど前に検査を受けることを薦められました。

それで1ヶ月前の12月19日に2回目の抗体検査を受けました。
狂犬病ワクチン自体の有効期間は3年でまだ1年残っていたのでワクチンは打たずに
採血だけにしましたが、ワクチンの有効期限内でもあるし結果も特に心配はしていません
でした。

いつもは検査後2週間程で動物病院から電話があるのですが、そういえばないな、
年末年始だからからな、と気楽に考えていたのですが、ふと気づけばその日はもう
1月19日。万が一基準値を満たしていなければ大変、というよりは念のため結果を
もらいにいこう位の気持ちで病院に聞きに行ってみると、なんと基準値を
下回っていたのです。動物病院は電話をくれたらしいのですが、
私は受けておらず行き違いがあった模様。

それで急いでとりあえずその日にワクチンを打ってもらいました。
その際に抗体検査の有効期限についての解釈が急に不安になりました。
前回の抗体検査2010年1月20日ということは、
有効期間を途切れさせない為には次の検査は2012年1月19日にしないといけないのか、
1月20日も大丈夫なのか、です。
文面上では1月20日まで、とあったので20日も大丈夫なのだろうと
ワクチン接種直後に抗体価が上がっているとは思えず、採血は翌日20日にすることに
なりました。獣医さん曰く、抗体価が上がるのは2〜4週間後とのことで
翌日でも可能性は低かったのですが、有効期間を途切れさせたくないために
ダメ元で予約を入れました。

同時に日にちの解釈についての不安解消の為に検疫所にメールをしてみると、
日にちについては20日で大丈夫という返答と共に、1月1日付けで規則が改定されて
上記の様になったので、定期的に狂犬病ワクチンさえ接種しておれば、
急いで抗体検査をする必要がないと教えてもらいました。
というわけでほっとして当日の朝、動物病院の予約はキャンセル。

それにしても問い合わせをしなければ、改定されているとはつゆ知らず、
(この時点で検疫所のホームページの目立つところに今回の待機期間についての改定は
書かれておらず、情報の更新が間に合っていないとのことでした)
20日にダメもと採血抗体検査をし、それはきっとまた抗体値が基準値を満たさず、
そうなると2〜4週間後にまた採血をし、あろは何度も怖い痛い思いをして、
人間側は懐を痛め(1回$300ほどかかります)・・・

というわけで、私たちと同じ状況下で今回の改定をご存知ない方に情報提供ができれば
いいなと思い、わかりにくいかもしれませんが長々と書いてみました。

最後に検疫所からの1回目の返信メールを貼っておきます。
質問すると、すぐに丁寧な返答をもらえますので、不明な点、不安なことがあれば
メールされてみるといいと思います。
大切な犬猫その他、最小限のストレスだけで連れて帰りたいですものね。

動物検疫にご理解、ご協力いただき感謝いたします。

お問い合わせのありました、追加の狂犬病抗体検査について、回答いたします。

従来の規則では、狂犬病予防接種を定期的に行い、かつ2012年1月20日までに
(1月20日を含む)抗体検査のための採血を行わなくてはなりませんでした。

本年1月1日に犬等の輸出入検疫規則の改正が行われ、狂犬病予防接種が定期的に
受けており、かつ前回の検査の有効期限を過ぎた狂犬病抗体検査でも合格の値がでれば、
新たに待機期間が生じないこととなりました。

狂犬病予防接種は、定期的に受けていますか?
定期的とは、前回の予防接種の有効期限内(ただし、前回接種より30日以上空けて)に
行われている、ということです。
まずは、このことについてご確認ください。

新たな狂犬病抗体検査は、日本への入国前に行えばよいですが、検査結果が出て
合格の値が出ており、このことについて輸出国政府機関発行の証明書に記載されている
ことが必要です。
そうでない場合、処置不備として180日間の係留検査が発生しますので、ご注意ください。

2 comments:

  1. 前にTVでみたのですが書類や注射の不備のため日本に入国できないワン、にゃんがかなりいてその子達が検疫を
    パスするまでの数ヶ月の間の経費(一日5000円程だったと思います)これを払えない飼い主が多く、そういう子達は殺処分をされているそうです。払えないって・・・サラ金に借りても払いなさい!と言いたいですよ。
    貴重な情報を有難うございました!

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  2. えー、経費そんなにかかるのですか。とはいえ連れて帰ってきたのに殺処分OKするってどういうことよ、ですね。信じられない。それも書類や事前準備の不備は自分のミスでしょう。
    とまだ無事に連れ帰った経験もないので偉そうなことは言えませんが、殺処分ってありえない。その犬猫の気持ち考えたらもうやりきれないですね。

    少しでもこの情報がお役に立てばうれしいです。

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