○ 霊界では何人も動物を殺したり、食ったりしない
(つづき)
さらにもう一つ紹介したいのは、前出のブラッドレー氏が開いた交霊界において、イギリス
で有名な霊媒、レナード夫人にウァシイなる霊が降りて、霊界の様子を話した記録である。
ウァシイ霊は、現在自分のいるところは霊界(中有界)の第三界だと説明しているが、
“そこは地上と全く同一だがもっと美しい”と述べていることから、おそらく中有界でも中層
から上層あたりに位置する境域だと思われる。
「霊界にも、動物はたくさんいる。私たちの最も嫌に思うのは、学者がする生体の解剖と
いうやつだ。あれをやられると人間の救済が難しくてしようがない。恐ろしい波動が起
きてわれわれにもそれを突破し得ない。動物でも虎だの、ヘビだのは私たちの界には棲
んでいない。彼らは動物界に棲んでいて、しきりに地上の生活に憧れている。愛情に富み、
忠実性を持っている動物のみがわれわれと同居する。現に私は二匹の猫を飼っているが、
たぶん私の若い時分に何かの縁故があったものらしい。格別私は猫が好きという訳でも
ないのだが、どうしても去ろうとしないのだ。霊界では何人も動物を殺したり、喰ったり
はしない」(『心霊不滅』)
こうした霊界探訪や霊界通信による記録からわかることは、人間はいかなる理由があろう
とも、動物を勝手に殺すことは許されていないということである。
これは、学術的研究のためと称する動物実験や、“食用”のためのものも含まれる。
霊界において、動物は、獣類というより人間の“同胞”という位置に近い存在になるものの
ようだ。
そして彼ら動物たちとの親愛の情は、上層の霊界に行くほど強くなるものらしい。
No comments:
Post a Comment